レプリケーション・スキームは、TimesTenの特定の配置のために、データ・ストアおよびレプリケートする要素の設定を定義します。レプリケーション・スキームの作成、変更および削除は、SQL文で行います。
レプリケーション・スキームはCREATE REPLICATION文で始め、次のものを割り当てます。
レプリケーション・スキームには、必要に応じて、プロパゲータ・データ・ストアの名前、およびRETURNサービス、送信永続性、競合解消、ポート番号、ログのしきい値、タイムアウト時間などを設定する属性を含めることもできます。
スキームでは、1つのデータ・ストアに対して複数のロールを定義できます。図1.17の例について考えてみます。アプリケーションでデータ・ストアB内の選択した要素を更新すると、それらの更新は、データ・ストアBからデータ・ストアCにレプリケートされます。また、データ・ストアBでは、データ・ストアAとデータ・ストアD間の選択した要素が伝播されます。データ・ストアBは、データ・ストアAの他の要素のサブスクライバ・データ・ストアです。
図1.17 複数のロールを持つデータ・ストア